郵政民営化一色で始まった今回の選挙でありますが、ようやく落ち着きを取り戻し、政策論争に議論が移行しつつあります。

最近の選挙ではマニフェストが政党を選ぶうえでの重要な判断材料になっていますが、我が共産党は今回の選挙もマニフェストではなく「公約」を掲げて闘うようであります。

マニフェストと公約の違いを簡単に申しますと、公約が抽象的なスローガンになりがちなのに比べ、マニフェストでは「政策の数値目標・実施期限・財源・方法」などを明示するわけでして、有権者はより明快に判断することができます。
今の小選挙区制の選挙では、政権選択の選挙の色合いが強く、ミニ政党に転落している共産党が具体的な政権公約を掲げる必要は無いわけですが、すくなくとも「政策の数値目標・財源・方法」を明確にし、選挙後も与党に対して論戦を挑み、実現を目指していくことぐらいは約束できるはずであります。

党内にも目標議席を示さず、国民にも具体的政策を示さない共産党でありますが、野党であっても議案提出権が得られる議席数を目標にするのは当然だと思いますし、「たしかな野党」を標榜するのであれば、自民党といったい何が違うのか、より具体的に国民に提示した方が良いはずであります。

まさか「責任が発生するから約束できない」と言うわけではないと思いますが、今回も共産党中央委員会は具体的な目標を示すことを避けています。

罵詈争論でした。