あらゆる動物の中で快楽を目的に性行為をするのは人間だけだそうであります。人間に生まれたことによって、楽しみが一つ付いてくるわけで得をした気分になります。しかし性行為には良いことばかりではありません。過去には梅毒によって多くの命が失われましたし、1980年代中頃からはHIVの危険性が指摘されだしました。

今週の赤旗日曜版には「大流行の兆し」と銘打って、HIVを筆頭に複数の性感染症の現状を伝えております。これらのことは五年以上も前から指摘されているのですが、クラミジアや淋病などに感染した人が、HIVを取り込んでしまうと、HIV単体の時より、HIVに感染する確率は飛躍的に高くなると指摘する専門家もいます。
10年近く前から日本のHIV感染者は増加に転じているのですが、そのほとんどが性行為による感染となっており、このことは薬物の回し打ちになどによる感染者の多い欧米や東側諸国とはまったく違うところであります。

日本政府はここに来てようやく重い腰を上げたようですが、この10年のHIV政策の後退のツケが、若者の避妊具使用率の低下に現れているようであります。街中に出て若者たちの性意識を聞きますと「避妊具をつけると白ける」「面倒だ」といった声や、女性からは「相手に嫌われたくない」といった声が多く、避妊具を必ず付けると答えた人はかなり少数派でした。

次にHIVについて彼らに質問しますと誰もがHIVという名前は知っいましたが、予防策は間違った方法であったり自分だけは大丈夫という間違った認識をもっているようであります。しかも驚いたことに避妊具を使用するという方法が、もっとも効果的であること知っているのにもかかわらず、「面倒」「白ける」「嫌われる」といった問題を回避したいがために、自分の都合の良い情報に安易に乗っている若者も多くいました。

「無知を恐れるなかれ、偽りの知識を恐れよ」といいますが、手遅れになる前に正しい認識を持つべきであります。また、正しい情報を手に入れたら、言い訳をせずにやるべきことをやらねばなりません。自分に都合の良い、自分に優しい情報が、正しいとは限らないわけですから。

罵詈争論でした。