1面の「潮流」と9面の文化欄の二つで掲載。 9面の方は、横浜市立大学教授でドイツ史が専門の永岑三千輝(ながみねみちてる)氏の映画評。ドイツでは、最近若い人はナチズムやヒトラーについてきちん と知らないといった時代背景の説明の後、あらすじを紹介。目撃証言の食い違いによる映画評の混乱を想定した釘を刺した後に、若者がこの映画をきっかけに本 格的な歴史書に向かうことを期待したいと言って終わる。特に素晴らしいとは思わないが、学者らしく抑制の効いた、悪くない文章。 一面の潮流は「戸惑いを覚えるのは『12日間』の前のできごと、第三帝国の野望もユダヤ人虐殺も映像に現れないからでしょう」という言葉に代表されるヘタ レぶり。映画のテーマが全然わかっていない。
その上ヒトラーに対する知識不足が丸見え。オフィシャルサイトのトレーラー(予告編)を見るとベルリン都市計画の模型が出てくるのだが、これが何を意味するのか、ヒトラーについて多少なりとも勉強している人なら説明不要だろう。これこそが、第三帝国の野望を象徴するものだ。 最高なのは最後のくだり 「自分の考えや名誉にしがみつき、周りを振り回し犠牲にする。程度の差はあれ、権力者は陥りやすい。いまだに靖国神社参拝の機をうかがい、あくまで郵政民営化にこだわる小泉首相。映画を観てもひとごとにしか映らないのでしょうか」 これが、なぜ共産党を知る者から笑われる文書なのか、潮流を書いた記者にはわかるまい。 ということで、しんぶん赤旗整理部の杉本恒如くん、こういう時は、アホな先輩の記事を別の日にずらすのよ。そうすれば、まだ比較されにくい分アホな先輩の名誉を少しは守れるの。わかった?