昨日まで普通に暮らしていた人が、なんの前触れも無く、こつ然と姿を消すことを神隠しと言います。一昔前であれば「天狗にさらわれた」などと言ったものです。

似たような話は世界中にありまして、たとえば旧ソ連でも「真夜中のノック」というものがあります。体制に批判的な者を夜中に人知れず逮捕し、監禁・粛清するというもので、近所の人からすれば、正に神隠しでした。

また日本でも数十年前にこつ然と消えた人が北朝鮮で見つかり、改めて北朝鮮で行われている人間抑圧の社会体制というものの、生々しい証言を聞くことが出来ました。
日本共産党においても、「あの人、最近見ないね」ということがあります。たとえば大衆の前で共産党幹部批判や体制批判を行った人です。党内の者であれば処分され、党外の者であれば、その批判が的確であれば二度と大衆の集まりに誘われることはありません。また除名者・除籍者のことについて語られることはありませんので、赤旗が取り上げない限り情報が無いわけでありまして、正に神隠しのようです。

もう一つ、神隠しといえば「千と千尋の神隠し」があります。日本が世界に誇るスタジオジブリの作品でありますが、世界でも高い評価を受けた作品であります。ストーリーの最後で神隠しにあった千尋は、実社会に戻ってくるのですが、この作品のことを共産圏や共産・社会主義政党はどう考えるのでしょうか。

「神隠しにあった人が戻ってくる話など、社会主義体制のもとでは上映できない」と言った知人がいますが、神隠しにあった人が戻ってきた日本、神隠しをした側の北朝鮮の体制、その後の国内世を見てみますと、神隠しにあった人が戻ってきたことは北朝鮮にとってマイナスだったようです。また共産党においても、口封じのために「神隠し」にした人が、組織に戻ってくる事など考えたくもないでしょう


知人は半分冗談で言ったようですが、日本国内において冗談では済ますことが出来ない「神隠し」は続いております。

罵詈争論でした。

管理人コメント
この原稿は、昨日午前中にいただきました。
萩原僚氏の除籍のニュースが流れるより、速かったのではないかと思います。