共産党の入党条件や民青の加盟条件の中に、親族に官権に関わっている者がいる場合、入党や加盟を認めないということがあります。

人間の人格形成において、家族や友人、環境というのは大きく影響すると思われますが、それが全てではありません。しかし共産党や民青では、個人の資質より、その個人の環境を重視する傾向が強いように思われます。労働者だから良い、資本家はダメ。幹部師弟だから良い、官権と関わりのある人が親族にいるからダメだ。というのはありがちな話でありますが、あまりにも個人の資質を軽視しているのではないかと思われます。
たとえ警察官の息子であろうとも貴族や資本家の娘であろうとも、進歩的な考えの持ち主なら組織に迎え入れるべきで、その人たちが有能であれば、なおさら加盟・入党してもらうべきです。このことを知人の党員に言うと、案の定反論してきましたので、そこで私はある質問を投げかけてみました。Kという男について、入党の資格があるかどうかについてです。

Kの職業は非生産的で退廃的な物書きで、父は実業家であり、母は貴族の娘です。俗に言う資本の犬でありますが、知人が言うにはKの資質では入党は難しいだろうということでした。

ご存知の方も多いと思いますが、Kとはカール・マルクスのことです。
自分達で人民との間に壁を作り、個人を軽視するような組織が先細りになっていくのは当然ではないでしょうか。

罵詈争論でした。