あなたが二匹の雌牛を所有している場合
社会主義では、政府は二匹とも国有化し、あなたには初めに生まれた子牛の価格を支払います。
共産主義では、政府は二匹とも没収し、あなたには少しのミルクを与えます。
全体主義では、政府は二匹とも国の物とし、あなたには少しのミルクを売りつけます。
ナチズムでは、二匹とも没収され、雌牛の所有権を主張しないように、あなたを銃殺します。
民主主義では、政府はあなたに二匹の雌牛を託すますが、あなたはミルクを売るか、雌牛を売るかして生計を支えなければなりません。しかし、得たお金は政府のものとなります。
資本主義では、あなたは一匹の雌牛を売り、雄牛を一匹買います。残った雌牛と入手した雄牛を交尾させ、たくさんの牛を手に入れますが、そうすると、ミルクが余るか、牛の餌になる牧草が足りなくなるという状況を引き起こします。もし、牧草が足りなくなれば、牛は死に、破産します。もし、ミルクが余れば、市場ではミルクの価格が下がり、やはり破産することになるでしょう。
国家主義では、上記のいずれの自体にもなる可能性がありますが、一つだけ違うのは、まずすることは牛を国家の色に塗ることであります。

これは、それぞれの「主義」といわれるものを風刺したものですが、この話の最後はこのような言葉でしめくくられています。
実用的な結論として、次回の選挙ではP.G.I.(独立ゲイ党)に投票するのが最善である。なぜなら、いずれの党が政権をとっても、それぞれの主義に忠実であるがゆえに、我々の生活は悪くなるからである


私は同性愛者を蔑視しているわけではなりませんが、 あまり極端な主義主張は独り善がりに陥りやすく、国民だけが損をするということでしょう。そういうことで言いますと、左翼はとかく主義主張の強い存在であります。日本共産党も例外ではなく「独善的」「批判を受入れない」などと批判されてきました。

共産党が自分達の主義より、国民のための政治を行う担保として、党内民主化は避けられないという意見が多いようです。これは違う視点からのチェック機能を求めたものですが、共産党はいまだに非民主的な組織運営を放棄しようとはしていません。

方や自民党は資本主義を標榜していますが、「社会主義ではないのか」と批判されるような経済政策をとってまいりました。国際社会においても、アメリカという海流に流されつづけるクラゲのような政策をとってきました。もちろん正していかなければならない事もありますが、社会主義と呼ばれた国々とは違い、政治によって多数の死者を出さなかったことも事実です。

紹介した話に喩えますと自民党は独立ゲイ党ということになるかもしれませんが、結果として日本人は賢明な選択をしてきたのかもしれません。共産党も含め左翼は、敵から学ぶことがまだまだ多いように思います。

罵詈争論でした。