共産党の新本部が出来上がって、すでに数ヶ月経ちます。
総工費は85億円で、床面積は戦後、多くの時期を政権与党として過ごしてきた、自民党を凌駕するほど立派な建物です。共産党は旧党本部が、震度7の地震に耐えられないこととを理由に、着工に踏み切ったそうです。予算は党の積立金と寄付を募ってまかなうそうですが、はたして今必要な工事だったのでしょうか。

共産党の財政は2000年を境に、年々減少傾向にあります。専従者への活動費の遅配も改善しておりません。赤旗も微増減を続けています。党員数はほぼ現状のまま推移しておりますが、実質幽霊党員が増加している傾向にあり、当然ながら党費の集金率も下がっております。
このような財政が逼迫した状況で、85億円もの予算を組んで、党本部を新築する必要があったのか疑問でなりません。地震対策なら、財政状況が好転するまで、物件を「借りる」という手段もあります。また、新しい本部で働くのは500人足らずなので、一人あたりの占有率は、名だたる企業より広いことになります。

いろいろと中身を見てみますと、贅沢ではないかと思われることもあるのですが、共産党はこの建物を、「二十一世紀の日本と世界の行く手を考えると、日本共産党の存在と役割はますます重要になっているから、そのための中央と全国の活動の支えとなる新しい党本部ビルは必要なのだ」としていますが、何度読み返してみても「ますます重要になる」という希望的観測の上になりたった必要性は、日本の財政を逼迫させる原因の一つになった、箱モノ行政と何が違うのか区別がつきません。

構想がもち上がった2000年頃とは、その後状況が変わったのにも関わらず、決定ありきで推し進めてしまったということであるなら、一新しなければならなかったのは党本部ではなく、党幹部の方だったのかも知れません。しかし、そのような揶揄をされないためにも、手前味噌ではなく国民の多数が「共産党は必要だ」と思われる姿勢で、活動に励んでもらいたいものです。

罵詈争論でした。