「なんで在日はダメなんですかぁ?」

数年前、ある地方都市の民主青年同盟の大会で、「なぜ青年の大衆団体である民青が、在日朝鮮人の加盟は認めないのか」と、疑問をぶつけた評議員がいた。
「え……、それは……」来賓の共産党幹部に助けを求めるように目をやる民青幹部。
返答に窮して、うつむく共産党幹部。
しかたなしに民青幹部がごにょごにょと答弁した。「それは……参政権がないからです」
「民主団体に関係ないだろ!」と評議員から罵声が飛ぶ。

民青幹部は、調べて後で報告するということで、その場はお茶を濁したようだが、共産党や民青の場合、そのまま放置されることが多いようで、この時も全く回答が無かったそうだ。

質問した同盟員が、疑問を墓場まで持っていくのも可哀想だから代わりに答えよう。
まず、参考までに共産党と在日朝鮮人の関係のおさらい。
戦前の共産党は非合法だったため、多くの共産主義者が投獄されていたが、戦後GHQによって治安維持法が撤廃され、共産党幹部が次々に釈放された。そこで彼ら共産主義者を、熱烈に出迎えたのが在日朝鮮人であった。

ただちに結成された日本共産党には在日朝鮮人が数多く入党し、在日の星・金天海(朝鮮総連幹部)をはじめとする在日党員が中央委員会にも名を連ねた。
その後、朝鮮戦争やら帰国事業、コミンフォルムの野坂批判、レッドパージ、党分裂と続き、山村工作隊・中核自衛隊で在日朝鮮人は重要な役割を与えられ活動するのだが、ここではあまり詳しく説明しないでおこう。

1955年の六全協で宮本体制が敷かれ、党の統一がはかられるわけだが、そこで極左冒険主義を自己批判というものを行い、今までの闇の部分を在日朝鮮人もろとも切り捨てた。現在、共産党は在日朝鮮人の入党を認めておらず、参政権では「国政はダメ、地方はOK」という立場をとっている。

では、どうして自主独立した青年大衆団体である民青が、在日外国人の加盟を認めていないかって?共産党の入党基準は関係ないじゃんって?
それは自主独立というのが、周知のとおり嘘っぱちで、民青が共産党に直接指導されるただの下部組織・党員養成機関であり、共産党の闇を背負わされ、共産党によって切り捨てられた在日朝鮮人が、民青でいくら頑張っても共産党は党員として迎え入れることができないからです。

質問された同盟員さんには、こんな説明で理解してもらえたでしょうか?