共産党が野党でありながら、共産党の外交政策が国際社会に影響力を及ぼしていると、自画自賛するときに使われる言葉。

しかし外交の中身は「共産党の主張どおりに非同盟が広がっている」といった占いモドキや、「抗議の書簡を送った」「厳しく指摘した」といった一方通行ばかりで、外交と呼べるものはほとんどない。

相手国首脳からすれば、日本政府関係者でもなく、国会でも影響力をほとんど持たない政党の主張に、「貴方様のおっしゃるとおりです!」と社交辞令ぐらい言うかも知れないが、それが外交上の発言とは思うことは、まず無いだろう。共産党のいう野党外交とは何の役にもたってないモノばかりだが、その中に唯一まともな外交もあった。
それは開戦間近のイラクに党幹部を派遣し、ハマディ国民議会議長と会談し、その中で「国際社会はイラクに対し、疑念をもっている。アメリカにイラク攻撃の口実を与えぬ為には査察を全面的に受け入れるしかない」と説得し、大統領宮殿の査察受け入れを引き出したことだ。

結果はアメリカの先制攻撃により失敗に終わるのだが、評価に値する野党外交であったと思う。
現在、支持者や党員が共産党に求めているのは、北朝鮮の核問題と拉致問題で、イラクの時のような積極的な野党外交を展開することだ。

この問題は国家の安全保障に直結した問題で、国民の関心が高く、野党外交の中身によっては一気に党勢挽回できるだろう。

しかし、当の共産党最高幹部は「日朝平壌宣言を誠実に履行することを両政府に求める」などと評論家気取りで、さらに不思議なことに小泉二度目の訪朝後のコメントは、まるで申し合わせたように朝鮮総連と同じ。

朝鮮労働党と友党関係を構築するのも結構だが、党員からは「かんべんしてくれよぉ」とぼやく声が聞こえる。やはり硬直した組織には、国民の願いも党員の悲痛な叫びも届かないらしい。