1.組織が、新しく入ってくる人物が組織にふさわしいかどうか思想を調べること。その昔、大企業は学生運動をしていたかどうか、内定者の身辺を探偵などを使って調べていたのは、あまりにも有名。大企業が思想調査をしたのは、企業戦士を雇ったつもりが、組合活動家を雇うことになるのを恐れたからである。

現在は、企業による思想調査は全くと言っていいほど行われていない。かつては、優秀な学生の中に多くの左翼が混じっていたから思想調査が必要であった。しかし現在では、学内左翼自体がほぼ壊滅状態なのにくわえ、リーダーシップに優れた左翼学生はほとんどいないため、調査の必要がないのである。
2.民青同盟が新入同盟員を入れてからやる調査。新入同盟員が大変不足して組織維持が困難になっているため、「楽しいことが一杯あるよ、仲間ができるよ」などと言って入れてみたものの、中には日本共産党の示す方針に、タテつく者が出てくる。そうした異変が見られてから、「あいつは創価じゃないか」「原理研のスパイじゃないか」などと考えて調査を始める。

反発する人は、ほとんどが日共・民青に反発はするが、ほかとはうまくやっていく普通の人でしかない。が、普通の人から反発されるのは想定外のことなので、彼らはそこから先の対応が出来ない。そのため、普通の人が辞めてくれるとホッとする習慣がある。これを民青の徒労のサイクルという。